フォルゴーレ号&カーチス
最近、模型作成にハマってる話をすると知人から模型作成依頼を受ける事になりました。
リクエストは「紅の豚」に登場するフォルゴーレ号。(たしかファインモールドからキット発売されてたハズ)を(を?)カーチスとセットで!(おいおい作成キットが2個になっとるやん!)ということで気合入れて作っていきましょう。
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1.仮組み

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1/72キットを仕入れて仮組していきます。といっても、接着剤必須のキットです。ガンプラみたいなハメこみ式のバンダイキットとは勝手が違います。
塗装前に接着して良いかは構造を見ながら判断。先に塗装しないと塗れなくなる(塗りづらい)部分はマスキングテープで仮止め。部品の歪みや合わせ目をチェックします。

2.合わせ目消し

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胴体真ん中に合わせ目。
一般的な飛行機キットなら例外なくここに合わせ目入りますよね。もちろん処理しますが、内装(コクピット周り)が胴体内側と一体化しているので先に塗装が必要そうです。
なので
  ①内装塗装
  ②胴体接着&合わせ目消し
  ③マスキング&外装塗装
の順番ですかね。

3.塗装準備

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フォルゴーレ号といえば赤!
今回使う塗料はこれ!(ガイアノーツプレミアムレッド)気合入りすぎじゃね!?と思われそうですが、これは別の模型で使う予定で購入していたものを試し吹きしてみようって計画なんです。赤はどうしても下地が大事。下地の色で発色が変わるので、このキットで実験します。

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今回の計画
  ・下地は白をベース
  ・影吹き(ライトグレー)
  ・プレミアムレッドをベタ塗り
塗り方が正しいかは知りませんが、プレミアムレッド自体はクリア塗料らしいので、先に影吹きしとくと奥行のある質感でグラデーションかけれるかな?と思ったのと 1/72という小ささゆえエッジ部分だけに細吹きが難しい(なんせエア圧調整とかできない充電式エアブラシ)ため影吹きした後に下地色で上塗り。細吹きしたかのように見せるしかなくクリア系の赤では隠蔽しきれんだろう…と想定して下地時点でグラデーションの範囲を調整。

4.塗装

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下地処理が終わったので本塗装。
プレミアムレッドを塗装します。発色、グラデーション共に良い感じ。(想定以上に発色しました。ちなみに、プレミアムレッドは3回重ね。※写真は背景が暗いためオレンジっぽく写ってますが肉眼では完成画像の赤色に近い色合い)

主体色は塗り終わったので、本体下部、尾翼を塗り分けしていきます。(デカールも入ってましたが今回は塗装で)尾翼は、白・緑で塗り分け。本体下部は木製なので茶色ですね。
( ,,`・ω・´)ンンン?木製かぁ~。
なんか閃きましたね。木製なら木製っぽく。木には木目があるハズ。木製家具をニスでテカテカにした感じ。これだ!
我ながら、余計なひと手間を思いつき、ベースの色としてダークイエローをエナメル塗料で塗装。赤と下部の境界線マスキングしても良かったんですが、機首の曲線部分を綺麗に塗り分けする自信がなく、溶剤含ませた綿棒で本体の曲線に沿わせるように拭き取り、綺麗な曲線を再現。

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次は木目を再現しますが、ベースよりやや濃い茶系色で塗り、筆など使って溶剤で荒く拭き取る事になります。筆ムラとして残った茶系色が木目調に見えるって手法ですね。(詳しくはググると出てきます)下地のダークイエローは残して茶系色を拭き取るので通常ならラッカー系下地となるのでしょうが、下地の色分けでエナメル塗装しちゃってます。このままだと下地の拭き取りの時、下地のダークイエローごと拭き取ってしまうのでラッカー系のクリアで一度コーティング。その上で茶系色(黒も少々まぜて)ベタ塗り、半乾きくらいで筆にエナメル溶剤を含ませて一定方向に筆を動かして拭き取ります。いい感じで木目調になりましたよ。

5.最終組み立て

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塗装の邪魔になりそうな部品は接着せずに塗装したので結構接着箇所が残ってます。塗装後は目立つところには模型用接着剤が使えない(接着剤が塗料を溶かす)ので瞬間接着剤で組み立てで完了です。
だが、しかし!台座に乗せるとせっかく手間を掛けた木製塗装が見えないではないか~。これは納得いかねぇと鏡張りの床にディスプレイする事に、これなら見える。(昭和の時代に床が鏡張りの喫茶店があったねぇ...)

6.カーチス

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で、カーチスは!?
ちゃんと作成しましたよ!概ね同じような作業なので掲載は省略。
塗装はちょっとこだわってキャンディ塗装にしてみました。黒→シルバーで下地をつくってクリアブルー+クリアブラック+クリアパープルで調色。(二度とこの色は作れん…)中々のテカリ具合。
これも部品毎に塗装したので合わせてみると微妙な色味の違いが。キャンディ塗装むずしいですよね~。と、言うことで最後にクリアブラックでパーツ色味の差をボカして誤魔化して完成です!(また誤魔化すのか!)

(写真ですが、光を吸収するシートなる物を背景に写真を撮ってみるとカメラの光量調整がおかしくなるのかキラキラ感マシマシに。実物はもっと深みのある藍色です。)

7.完成画像